本日、介護福祉士基本研修の2日目が開催されました。
いよいよ、「介護過程」に関する基礎的な学びがスタート。
午前・午後を通じて、以下のような内容に取り組みました。
-
介護過程の意義と目的
-
介護過程の具体的な展開
-
チームアプローチにおける介護過程の役割

講義に加え、グループワークも積極的に取り入れられた本日の研修では、受講生同士が実際の経験や意見を交換しながら、介護過程への理解を深める貴重な時間となりました。多様な現場背景を持つ参加者たちが、それぞれの視点から意見を述べ合うことで、講義内容がより具体的かつ実践的なものとして捉えられ、学びの深まりにつながっていたのが印象的でした。
特に介護の現場経験がまだ浅い受講生にとっては、「介護過程とは何か」「なぜ計画的な支援が重要なのか」といった根本的な問いに対して、実感をもって理解するきっかけとなったようです。「なるほど、こういうことだったのか」といった発見の声が多く聞かれ、知識と現場の実践が結びついた瞬間でもありました。
介護過程は単なる手続きではなく、利用者一人ひとりの生活と尊厳を支えるための重要な思考と連携の枠組みであるという意識が、グループディスカッションを通じて徐々に共有されていった様子は、本日の成果の一つといえるでしょう。

介護過程は、介護福祉士としての専門性を根幹から支える極めて重要な領域です。特に、実務経験ルートで資格を取得された方や、平成24年以前に介護福祉士養成課程を修了された方にとっては、体系的に介護過程を学ぶ機会が十分でなかったケースも少なくありません。
本基本研修では、そうした背景を持つ受講者にとっても、介護過程の意義や目的を改めて確認し、「根拠に基づいた介護」や「チームによる支援の構築」といった、現場で求められる視点を再認識できる貴重な機会となっています。経験と知識をつなぎ直すことで、より質の高い介護実践への足がかりとなることが期待されます。

(資料は講師提供)
引き続き、研修での学びを通じて介護過程への理解を少しずつ深めていき、今後の現場実践に少しでも活かしていただけたら幸いです。
埼玉県介護福祉士会 研修委員会

