「介護福祉士ファーストステップ研修」講義レポート
- 介護福祉士ファーストステップ研修第5日程
- 2025年9月5日(金)「ケア場面での気づきと助言①」
介護福祉士にとって、ケアの質を左右する大切な要素のひとつが「気づき」です。利用者の小さな変化や表情、生活の中でのサインに気づけるかどうかは、安心で尊厳のあるケアにつながります。さらに、その気づきをチームで共有し、リーダー的な立場から助言や指導につなげていくことができれば、現場全体のケアの向上へと広がっていきます。今回のファーストステップ研修では、この「ケア場面での気づきと助言」をテーマに、2回にわたり深めていくことになっており、本日はその第1回目の学びの場となりました。

研修の前半では、まず「気づく力」を育むための基盤を確認しました。人間の尊厳や自立の理解、介護福祉士の倫理といった基本を改めて振り返り、自分の実践を支える考え方を整理する時間を持ちました。普段の業務の中ではつい意識が薄れがちなテーマですが、あらためて学び直すことで、「なぜ気づきが大切なのか」という根拠を自分の中に位置づけ直す機会となりました。
後半は、実際のケア場面をイメージした事例をもとに、グループワークを繰り返しながら「気づき」について掘り下げました。受講生同士で意見を出し合い、自分では見逃してしまう点を仲間の視点から指摘してもらうことで、多様な気づきの視点を持つ大切さを体感できました。討議の中で、「気づきは経験年数だけでなく、日々の関心や観察力から培われる」という実感を得た受講生も多く、活発な意見交換が行われました。

参加者からは次のような感想が寄せられました。
「まずは気づくことが重要であり、日々の仕事に埋もれてしまっている場面をあらためて見直すきっかけになった」
「気づきの本質は対象者に関心を持つこと。利用者を中心としたケアを実践できているかどうかが、自分の関心の深さにつながる。このテーマを現場に持ち帰りたい」
こうした声からも、研修が単なる知識の習得にとどまらず、実践につなげる意識の高まりにつながったことがうかがえます。
次回は、この「気づき」をもとに、どのように他職員へ助言や指導として伝えていくかをテーマに学びを進める予定です。本日の気づきを活かし、より実践的な学びへとつながっていくことが期待されます。
埼玉県介護福祉士会 研修委員会

