2025年7月19日 埼玉県立大学にて「介護自慢大会」が開催されました。

本企画は、埼玉県立大学の栗延准教授が主催し、埼玉県介護福祉士会が共催する形で実施されました。
当日は40名を超える参加者と学生が集まり、会場は大いに盛り上がりました。
進行やアイスブレイクは栗延ゼミの学生の皆さんが担当してくださり、終始あたたかく和やかな雰囲気の中で進行しました。
- 介護現場で働くスタッフが日頃の実践や工夫を発表し合い、互いに学び合うことを目的とした交流の場
- 「こんな取り組みを行い、こんな成果が得られた!」
- 「こんなアプローチを試したら、こんな変化があった!」
今回も、そんな具体的でリアルな実践事例が多数紹介されました。事業所の垣根を越えた学びと交流が生まれ、「自分たちの“当たり前”が、他の施設にとっては新鮮な発見になる」——そんな気づきがたくさん詰まった時間となりました。
介護現場では、日々のノウハウを他事業所と共有する機会が意外と少ないのが現状です。研究発表のような形式は少し敷居が高く感じられる一方、「介護自慢大会」は自由に発言できる気軽な雰囲気の中で、他施設の実践を学べる貴重な機会です。


介護実践や組織的な取り組み、さらには自らの成長について熱心に語る介護スタッフの姿がとても印象的でした。それを真剣に聴く学生たちの姿からは、介護現場の“ポジティブなリアル”を受け止めてくれている様子が伝わってきました。
―ある特別養護老人ホームでは「入所しても日常を制限されない」ことをポリシーとし、旅行代理店勤務の経験を持つスタッフが旅行の企画を担当しているという発表がありました。利用者の「やりたい!」という想いを叶えるために、家族や外部サービスと連携して実現に向けた工夫を重ねている様子は、聴く人の共感と感動を呼んでいました。
―ある若手介護職員による声かけの工夫についての発表も印象的でした。言葉による声かけだけでなく、視線の合わせ方や距離の取り方、表情や姿勢といったノンバーバル(非言語的)な関わりが、利用者の安心感や反応に大きく影響するという気づきを共有してくれました。日々のケアの中で、こうした繊細な変化に気づき、自身の関わり方を見直していく姿勢は、まさに介護の専門性の一端を示すものだと感じました。「介護の専門性とは、日々の小さな気づきと工夫の積み重ねにこそ宿るのだ」と改めて実感させられました。

終盤には、各事業所によるPRタイムも設けられました。学生に向けたインターンシップの紹介や、事業所の特色の発信など、自由な雰囲気でのアピールが行われました。事業所にとっては、介護に関心を持つ学生とつながる貴重な機会であり、業界全体にとっても将来の担い手を育てるきっかけとなる場になりました。
埼玉県介護福祉士会からもPRの機会をいただきました。今後は、非会員の方や学生の皆さんも参加できる「オープン研修」を企画しております。介護に関心のあるすべての方にとって、有意義な学びの場になることを目指していますので、ぜひご注目ください。
最後に、企画運営にご尽力いただいた栗延先生、そして栗延ゼミの皆さんに、心より感謝申し上げます。
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※「介護自慢大会」は年間2回開催されています。次回は2月を予定しています。ご興味のある方は、LINEの公式アカウントで情報を受け取ることができます。まだ参加されていない介護福祉士会の会員の皆様も、ぜひご一緒に参加しましょう。
<介護自慢大会公式LINE>


