「介護福祉士ファーストステップ研修」講義レポート
- 介護福祉士ファーストステップ研修第6日程
- 2025年9月24日(水)「ケア場面での気づきと助言②」
今回で第6回目を迎えたファーストステップ研修は、ケア領域の「総仕上げ」として、これまでの学びを振り返りながら新たな視点を得ることを目的に実施されました。研修は講義とワークを組み合わせた内容で、知識をインプットするだけでなく、受講者同士の対話を通じて深めていくことに重点が置かれました。
講師の野崎氏からは「ケアの現場では、一つひとつの小さな“気づき”が、利用者の生活を豊かにする大きなきっかけになる」という視点が繰り返し語られました。その上で、ただ気づくだけでなく、それをチームにどう伝え、助言や行動につなげるかが専門職に求められる役割であると強調されました。
続く個人ワークでは、自身の職場で実際に直面したケア場面を思い出しながら、「自分はどのような気づきを持ち、それをどう言葉にしてきたか」を一人ひとりが丁寧に振り返りました。この過程で「思っていても言葉にしていないことの多さ」に気づく受講者も少なくなく、日常の忙しさの中で埋もれてしまいがちな“気づき”を再発見する時間となりました。

その後のグループワークでは、個人で整理した内容を他の受講者と共有。意見交換を通じて、自分では当然と思っていた対応が「とても参考になった」と評価されたり、逆に「こういう視点もあるのでは」と助言を受けたりと、学びが相互に広がっていきました。自分の考えが他者の意見によって磨かれ、新たな視点が加わっていくプロセスは、まさにチームケアの縮図ともいえる場面でした。
受講者の表情からも、学びを実感している様子が伝わってきました。「普段は立ち止まって考える機会が少ないけれど、言葉にすることで自分の強みや課題が見えてきた」「グループワークを通して、他の職場の考え方や工夫を知ることができ、自分の職場に戻って活かせそう」といった感想も聞かれ、手応えを持って今日の研修を終えられたようです。

繰り返し行われる「気づき」と「言語化」のトレーニングは、単なる知識習得を超え、自己覚知を深める大切なプロセスです。特に介護の現場では、言葉にして共有することでチーム全体の質が向上し、利用者により良いケアを提供できるようになります。その意味で、今回の研修は単なる総まとめではなく、今後の実践を支える基盤を築く機会となったといえるでしょう。
埼玉県介護福祉士会 研修委員会

